Q1.看護師を目指した理由
1人の女性として自立した生活をしていくために、手に職をつけたいと考えていました。親族に看護師がいたので、親戚間でも安定した良い職業だと話が出てたこともあり、専門的な資格を持っていれば日本全国どんなところでも働けると思い看護師になることを決めました。
Q2.福島労災病院を選んだきっかけ
妊娠を機に子どものことに専念しようと、当時勤務していた病院を退職しました。子どもの成長とともに復職を考えるようになった頃、友人から福島労災病院には託児所があるという話を聞きました。復職を考えてはいたものの、当時は子育てを中心に仕事と両立したいという思いが強かったので、病院内に託児所がある当院に魅力を感じ応募しました。
Q3.現在の業務内容について
手術室に配属となり、手術を受ける患者さんに流れを説明したり、患者さんの手術に対する不安や疑問等に答えたりしています。安全に手術を受けられるような事前準備のほか、手術中の患者さんの対応や、術後、患者さんの状態を見に行くなどが主な業務です。手術中は患者さんは話せないため、心電図のモニターや酸素機器の見方のほか、手術に使う器具の名称など、手術室の業務は覚えることが多く、幅広い知識が必要になります。
Q4.福島労災病院の魅力
新人研修はもちろん、指導者に対しても研修やマニュアルがあり、指導者のバックアップ体制が整っており、教育体制がしっかりしていると感じています。新人職員に対しても病院内にはみんなで指導していこうという雰囲気があります。また休暇も週休2日制でカレンダー通りの休みは必ず取得できます。5日間ある夏休みは分けて取ることもできるので、連休と合わせて長期休暇も可能です。有給取得率も高く、仕事とプライベートのメリハリがつけやすいところも魅力だと感じています。
Q5.印象に残っているエピソード
コロナ禍で家族の面会や付き添いが困難な時期に、ターミナル期の患者さんが運ばれてきました。もともと当院に入院をしていた患者だったので、家族仲がとても良かったことを知っていました。少しでも家族と一緒の時間を過ごせるように環境調整をして、最期を看取ってもらうことができました。その後、ご家族から温かい感謝の言葉をいただき、改めて人により添える看護の仕事の大切さを学ぶことができました。
Q6.心がけていることや大切にしていること
患者さんの声を聞き、いつでも患者さんの気持ちや思いに寄り添える看護師でありたいと思っています。いろいろな患者さんがいるので、本音が言いにくい人や我慢してしまう患者さんもいますが、そういうところを踏み込んで関係を築けるような関わり方ができるといいなと思っています。また手術室では患者さんが起きている時間が少ないため、新人職員には特に、患者さんの声は心電図などのモニターからも読み取ることができ、それが患者さんに寄り添うことにもなることを伝えています。
Q7.特定行為研修を受講して
特定行為研修を受講することで、指導にも説得力が生まれるのではないかと思い受講を決めました。2023年からは当院でも受講が可能となり、病院からの補助金制度があったことも後押しとなりました。実際に受講してみると、自分自身の学びの確認にもなり、知識が深まったことで指導する際にも、自信と余裕を持つことができるようになりました。また医師の気持ちも理解し、看護師の気持ちも理解ができ、その間でコーディネートができることにとても意義を感じています。
Q8.仕事のやりがい
例えば自分が救急外来に入った時には、患者さんをどれだけ早く手術につなげられるか、手術室においては、手術中に使用する機械を全て迅速に準備し、医師に的確に器具を渡せた時や、モニターの異常を早く見つけて早急に対処できた時に達成感を感じられます。また、手術が終わった患者さんに会いに行った際に「声をかけてくれたから怖くなかった」など、感謝の気持ちを伝えてもらえることもやりがいになっています。
Q9.今後の目標
特定行為研修の受講など、自分がやりたいことを積極的にやらせてもらえる環境は本当に恵まれていると感じています。看護は1人の力で成り立つものではなく、みんなの協力体制がなければ成り立たない仕事です。今後も患者さんあっての私たちであることを意識しながら、患者さんにとってよりよい看護につなげられるよう、また指導者としても後輩職員が前向きに楽しく仕事ができる環境をつくれるよう、努めていきたいと思っています。