運動器疾患センター
運動器疾患センターとは
内科や耳鼻科といった診療の専門分野を標榜科といいます。医学の進歩に伴い、たとえば糖尿病内科やリウマチ内科など標榜科がどんどん細かく専門的になってきています。手,足,腰などの運動器の疾患も、身体部分で細分化され脊椎外科、手の外科となったり、腫瘍、感染といった病理やスポーツ整形など発生原因で専門化されてきています。
一方で背中が苦しくなったら何科にかかればいいのかとか、それは専門でないので別の病院に行って下さいと断られるケースも出てきています。
我々は「運動器はヒトが行動し、生活し、幸福を求める権利である」という観点に立ち、疾病、治療に限定せず、予防、教育、提言などを考える場として、運動器疾患センターを作ることにしました。
ここでは従来の整形外科の各分野やリハビリテーション科、薬剤部、看護部、栄養士、放射線技師などが集まって、情報知識の共有、難しい症例の相談をおこない、骨粗鬆症や転倒などの教室を開催し、インターネットなどにわかりやすい解説を載せ、施設、職場への講師派遣を行おうと考えています。
医療崩壊の時代に、病院は来院される患者さんで手一杯の状況でもありますが、すこしづつ分野を拡げ、運動器の未来を語れる場になればと思います。取りあえず、下のような分野をはじめようと計画していますので、企画が目に付きましたらお気軽に参加ください。
活動内容
早期リハ、病診連携、病介護連携、在宅リハなど地域の運動器疾患対策として、連携パスの作成、講演講師の派遣など
- 高齢化社会への対応
1 骨粗鬆症教室、転倒予防教室
2 高齢者骨折の予防と治療の講演
3 運動指導、栄養指導、家屋改造などの講演、相談
4 話題のロコモーティブ・シンドローム (※1)への対応 - 診断治療が困難な運動器疾患への対応
1 関節リウマチ検討会
2 骨軟部腫瘍検討会
3 大腿骨頭無腐性壊死などのいわゆる難病など診断治療検討会 - 勤労者の問題に対する取り組み
1 職業性腰痛の研究
2 勤労者スポーツ障害など学び働く生活者の問題への取り組み - 普遍的治療手技の向上
- 脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアなど脊椎疾患の治療成績向上
人工関節など関節手術の治療成績向上 - 早期社会復帰の総合的取り組み
メンバー
運動器リハ部門 山本伸治
運動器栄養部門 菅野亜由美
薬剤部門 上平美穂子
放射線部門 比佐賢一
地域連携部門 大久保舞
マネージャー 山崎恵子
連絡先
電話 労災病院 内線2207
Fax 0120‐126‐610 労災病院地域医療連携室と共通