中央リハビリテーション部
概要
理学療法とは、病気・ケガなどによって身体が不自由となった人々に対し、身体と心の両面 から機能回復・維持を行う医療の一つです。
治療内容としては、運動療法(筋力・関節可動域・バランス能力・痛みの改善のために行い、起居・起立・歩行などの運動スキルを高める)・物理療法(温熱・電気療法などにより痛みや循環の改善をはかる)・日常生活動作訓練などがあります。
心身に何らかの不都合が生じると、普段、何気なく行っている動作が困難になります。<作業療法>とは、その人らしい生活、主体的な生活を得るために、いろいろな機能の回復・維持・開発を促す作業活動を用いて、治療・練習・指導・援助を行なうリハビリテーションの1つです。作業活動とは「日常生活動作」「仕事」「家事」「遊び」など実際に生活で行なっている活動のことです。
業務紹介
<理学療法>
当院の運動療法室は450平米あり、特徴としては物理療法と一体型・フローリング・一部床暖房・柱無・一部吹き抜けとなっております。
従来の理学療法に必要な機器以外に、エアロバイクやマシーントレーニング機器などがあります。一見するとフィットネスクラブかと見間違うほどで、体力を重要視し「入院前の体力以上に!」をモットーに理学療法を行っています。
理学療法を受けている患者さんは、整形外科疾患や中枢性疾患はもちろんのこと、がんの術前術後・呼吸器&循環器疾患など数多くの疾患を対象としております。
私たちも身体の体力増強のみならず、ストレスを上手に発散できるように理学療法室を活用し、働く人の健康管理を実行しています。
<作業療法>
「作業療法室」(和室・サンディング等)
当院の作業療法室は330平米あります。この中に和室・ベッド・ポータブルトイレ・シャワー椅子・サンディング・アームエルゴ・パソコンなど設置しています。それらを使って生活能力の向上・日常生活動作の獲得を目指し練習しています。
「自助具」(リーチャー・ソックスエイドなど)
何らかの不自由が生じた時、何かがし難くなることがあります。その機能(不自由さ)を補う道具(自助具)を作成します。
「退院に向けて」(住宅改修)
皆さんいつかは退院します。退院に向けて退院前訪問を実施し、退院後の暮らしやすい生活環境の提案や、ご家族への介助方法の指導や助言を行います。
指導の内容は玄関の段差をどのようにすれば良いか?手すりの有無、必要とされる福祉用具の説明などです。
「リハビリ広場」(作品紹介)
入院中、退院後の患者さんの作品です。病気をしたから、車椅子だからといってなにもできないわけではありません。家の中に閉じこもることがないように、好きなこと、趣味の開発および拡大を図っています。
<言語聴覚療法>
脳血管障害やがん、内部障害の患者さんに対して言語機能、高次脳機能、構音・発声機能、嚥下機能の評価とリハビリを実施しております。
嚥下障害の患者さんに対しては早期経口摂取、安定した経口摂取を目標に他部門と連携し、
嚥下機能の評価、訓練、適切な経口摂取の提案などを行っております。また、栄養サポートチームとも連携しております。
<スタッフ構成>
- PT 9名
- OT 4名
- ST 1名
<疾患別リハビリテーション>
- 脳血管疾患リハビリテーション
- 運動器疾患リハビリテーション
- 呼吸器疾患リハビリテーション
- 心大血管疾患リハビリテーション
- 廃用症候群リハビリテーション
- がん患者リハビリテーション
<認定資格>
- 専門理学療法士(神経系)
- 心臓リハビリテーション指導士
- 3学会合同呼吸療法認定士
- 認定言語聴覚士(摂食嚥下障害)
- NST専門療法士