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初診:平日8時15分~11時 / 再診:平日(原則予約制)
休診日:土・日、祝日、年末年始
TEL 0246-26-1111
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院長挨拶

院長  齋藤 清福島労災病院を皆様に選んでいただけるよう、全職員が協力して取り組んでまいります。どうぞよろしくお願いします。

新病院を現地で新築する計画が2023年9月に新聞報道されました。いわき市にご協力いただいて移転先を検討してきましたが、移転先がみつかるまで待つよりも現地で建て替えるべきと判断しました。新しい病院が完成するのは何年か先ですが、受診される皆様に優しい、機能的で職員も働きやすい、環境にも優しい、「地域の人々が集える場所として地域を支える病院」になりたいと願って準備をすすめています。

また、新病院では災害に強い災害拠点病院を目指します。2023年9月にも大雨による洪水被害が発生しました。新型コロナウイルス感染症などの新規感染症を含む災害はこれからも起こると予測されます。災害に対する備えは、地域を支える病院として重要です。地球温暖化による気候変動は激しくなっていますが、新しい科学技術も進歩しています。将来の病院は、人工知能AIやロボットが導入され、太陽光発電などにより環境に配慮して、地域に開かれ皆様が集える場所になると楽しみにしています。

当院では、地域連携、救急医療、がん診療を中心に、各診療科の先生と病院を支える各部門の職員がより良い医療を実践できるように努めています。救急医療については、二次救急を担当する中核病院として救急を断らない体制整備をすすめています。がん診療については当院の柱であり、手術や放射線治療、抗がん剤治療に加えて、治療を受けながら仕事も続けるための治療就労両立支援や、病状がすすんだ場合の緩和ケアにも積極的に取り組んでいます。2023年6月には緩和ケア病棟を再開しました。新型コロナウイルス感染症病棟として運用していましたが、本来の病棟にもどったことになります。また、団塊の世代が全員75歳以上の後期高齢者となる2025年も迫り、高齢の方に対する医療の充実も必要です。在宅医療・介護の拡充がいわき市でも求められていますが、当院も在宅医療との連携を密にして、在宅からの入院受け入れや、レスパイト入院(介護するご家族の事情で一時的に在宅看護が困難になった場合の入院)をさらにすすめてまいります。

地域を支える医療人を育てることも当院の重要な使命と考えます。研修医や専攻医など若手医師は、救急医療を含めた消化器、心臓、呼吸器など全身疾患、脳血管障害や整形外科疾患など、多くの疾患を経験して成長しています。また、新人看護師や専門性を求める看護師への教育にも努め、薬剤部、検査部、放射線部、リハビリテーション部など各部門の人材育成に取り組んでまいります。

当院の診療内容や新しい情報を、地域の皆様に伝え情報交換する機会も増やしたいと考えています。当院一階の通路にも、いろいろな情報を掲示しておりますのでご覧ください。健康のことで心配があれば、かかりつけの先生にご相談されて、当院を受診してください。皆様に受診していただきやすい病院を目指して職員と共にがんばりますので、引き続き福島労災病院を、どうぞよろしくお願いします。


令和6年5月
福島労災病院
院長  齋藤 清

メディカルノート齋藤院長インタビュー