入院費の計算方法について
入院医療費の計算方法
当院は「包括評価(DPC)」算定方式より入院費用を計算しております。
「包括評価」計算方式とは、薬・検査・レントゲンなど多くの診療内容の費用を、以下のようにまとめて評価する計算方法をいいます。
【図解】包括評価(DPC)計算方式
1日あたりとして包括金額が設定されています。
この金額の中には、薬・検査など多くの診療費を含んでいます。
月末時1回のお支払いとなります。
【参考】出来高計算方式(従来方式)
診療内容(薬・検査など)をひとつひとつ積み上げて合計する方法です。
毎月2回のお支払いです。
すべての患者さんの入院医療費を『包括評価(DPC)』で計算するのではなく、例外的に出来高計算とする場合もあります。詳しくは医事課①番窓口までお問い合わせください。
※診療費のお支払いについてご心配な方は、医療相談室(北口玄関手前)にてMSW(メディカルソーシャルワーカー)がご相談を承ります。
※高額療養費制度の申請につきましては、加入されている健康保険証を発行している所(国民健康保険は各市町村・社会保険は各組合等)へご相談ください。
よくあるご質問
(問)DPCとは?
(答)Diagnosis Procedure Combinationの略で従来の診療行為ごとに計算する「出来高払い方式」とは異なり、入院患者さんのご病気を基に国で定めた、1日当りの定額の点数からなる包括評価の範囲(投薬料・注射料・入院料等)と出来高の範囲(手術料・麻酔料等)を組み合わせて診療費を計算する新しい方式です。(一部負担金の支払方法は変わりません)
平成15年4月より、大病院を中心にこのDPCが導入されています。
(問)DPC(新しい計算方式)では、高くなるの・安くなるの?
(答)入院している間の病名によって、1日あたりの入院費が決まります。従って、従来方式(出来高計算)と比べて病名により、高くなる場合もあれば安くなる場合もあります。また、入院の日数によっても1日あたりの医療費が変わる仕組みになっています。
(問)具体的に支払いはどうなるの?
(答)包括評価部分の1日あたりの入院点数は、入院期間の長さによって3段階に変動します。手術・リハビリ・一部の処置・検査(胃カメラなど)等は、実施された項目に応じて従来通り出来高払い方式により算定されます。
患者さんには、上記の包括評価部分で算定された部分、出来高方式で算定された部分の合計額をお支払いいただくことになります。また、病院ごとに厚生労働省によって係数が定められており、同一の診断名や治療でも病院によって医療費が若干異なる仕組みとなっています。
(問)病名が途中で変わった場合はどうなるの?
(答)入院当初は病名がはっきり分からないため疑い病名で仮置きされ、検査が進むにつれ途中で病名が変わった(確定した)場合は、入院初日に遡って確定病名で医療費の計算をやり直します。従って、このケースでたまたま月をまたがった場合は、既にお支払い頂いた前月分の医療費について退院月で過不足を調整させていただく場合がありますのでご承知おきください。
(問)全ての入院患者がこの制度の対象になるの?
(答)患者さんの病気や治療の内容に応じて分類されている診断群のいずれかに、患者さんの病気が該当すると主治医が判断した場合に、新しい計算方法(DPC)を利用して医療費を計算いたします。病気がこの診断群分類のいずれにも該当しない場合は、従来(出来高)の計算方法となります。
また労災・自賠責等、特殊な保険を使用され入院される方と歯科口腔外科で入院される方はDPCが適応になりませんので、同様に従来の出来高方式での計算方法になります。
(問)高額医療費の扱いはどうなるの?
(答)高額医療費の取扱いは変わりません。申請等につきましては、加入されている健康保険証を発行している所へご相談ください。